2012年 04月 15日
メニューが存在しない贅沢なイタリアン「アッピア」@広尾
天現寺橋の交叉点から少し歩いたマンションの地下1階、入口がちょっとわかりにくい場所にあるのですが、中に入ると奥まで広い空間が続いています。日本というより、まるでミラノにいるような素敵な空気感があるレストラン
ここのオーダーは、メニューがあってないようなもの。
(一応ありますが、メニュー見ながらオーダーする人は皆無に等しい。)
全てワゴンで料理や素材が運ばれてきて、テーブル担当者の説明を聞きながら、自由に選んでいきます。
まずは前菜から。
たくさんの料理が並んだワゴンが目の前に置かれて、ひとつひとつ丁寧に説明してくれます
冷菜はここから選んだものを、お皿にそのまま盛りつけて。温菜は、並んだ素材と調理方法を相談しながら決めたのち、調理されてサーブされます。
私は冷菜に、ブラータチーズを使ったカプレーゼと、牛肉と春野菜を和えたものをセレクト。
とろっとろのブラータが美味しい
ワゴンには、他にもカツオのたたき、野菜のマリネ、海老とホタテのテリーヌ・・・などなど十数種類が並び、どれも美味しそうであれこれ選びたくなってしまうのですが、先のことを考えて控え目に
温菜には、山盛りのフレッシュなキノコがあまりにも美味しそうだったので、バターソテーに。
キノコの新鮮な質感を生かして、主張しすぎないバターのソテー具合が素晴らしい
アルコールは、最初にスプマンテでカンパイした後、この日は控え目に2杯と決めていたので(涙)、グラスでオーダー。その日にグラスでサービスしているワインを、やはりワゴンで運んできて好みを聞いてくれます。
赤だけでも、これだけ選びがいがあるのは嬉しい
私はしっかりめが好きなので、MASIのCOSTASERA AMARONEと、GAJAのCA'MARCANDAを1杯ずつ。
パンは、ガーリックで焼いたものと、ノーマルと。
次はパスタとメインを選ぶため、またまたワゴンで素材が運ばれてきます
左手前が手打ちパスタで、これ以外にも乾麵はいろいろ取り揃えています。そして鮮魚、肉もたっぷり 見てるだけでよだれが出そうです。笑。
特にお肉のボリュームがどどーーんとすごくて、圧倒される
牛、豚、羊など、どれも上質そうなお肉で食べたい
悩んだ結果、羊を骨2本分でお願いしました(通常のボリュームは3本だそう)。
先にパスタが登場。
手打ちパスタを、羊のラグーソースと、バジリコの2タイプでオーダー。
それぞれ6:4で分けてもらいました。もちろん私は“4”の配分です
バジリコのパスタは、大葉なども加えられて、さまざまな味が混ざり合い、新鮮な味わい
ラグーは、ぶつ切りの大き目お肉がアクセント。パスタというより煮込みを食べている感じ。ともに美味しい
メインのお肉。
すっごく柔らかくて、見事な焼き具合。ソースも濃過ぎず、さらっと食べられてしまう
こちらは連れが選んだ金目鯛のソテー。
あまりお腹が空いていないので、控え目に・・・ってお願いしたら、こんなにいい感じのスライスで調理してくれました。味付け、ソテー具合が本当に素晴らしくって、初めて食べる絶妙な味わいにびっくり
お魚って普段選ばないけど、これなら私も好き!!!
最後はデザートのワゴン
食事中に、何度も目の前を行き来していたこのワゴンが気になって・・・早くここに到達したくなる。笑。
全部食べたいくらいだけど・・・悩みに悩んで、3品をセレクト。
ミント味のマカロン、アプリコットと抹茶のケーキ、アマレットのタルト。ケーキのカットをお腹の状態に合わせて少なめにしてくれるなど、心遣いが嬉しい。マカロンは、ミントが強めでインパクトありましたが、満足な味
こちらは連れの選んだ大納言とお米のデザートにバニラアイスの組み合わせ。
バニラアイスが濃厚で、こちらも美味。
締めはグラッパで
やっぱりワゴンで運ばれてきます。
一番右、唯一冷やされていたBANFIをセレクト。すっきりした味わいで、グラッパの中でも飲みやすいタイプ。
大満足なお食事でした
味はもちろんのこと、ワゴンで運ばれてくるパフォーマンスや、1品ずつスタッフとコミュニケーションを取りながら料理を決めて行くスタイルが、レストランで食事をする楽しさを倍増させてくれます
そして、スタッフのサービスも素晴らしい。全員が男性で、蝶ネクタイにジャケットを着用して、落ち着いたサービスをしてくれるところが、ミラノのレストランを思い出させます。
ここはしばらく通いたくなる
Appia(アッピア)
住所:東京都港区南麻布4-11-35 インペリアル広尾 B101
TEL:03-3444-5801