先日、大阪に宿泊した翌日のこと。
神戸の灘まで足を延ばして寄ってきました
あの山中教授がノーベル賞を受賞した時に、晩餐会で振る舞われたという日本酒「福寿」の醸造元
「神戸酒心館」へ。
お恥ずかしながら知らなかったのですが、神戸の灘区は古くからの酒どころだそう。
酒蔵や日本酒にまつわるものを展示した資料館などが点在していて、関西の人たちはよく知っているみたい。
そうと知ったら行くしかない!!!・・・と、ランチを兼ねて行ってきました。
ちょっと行きづらい場所にあるということで、JR六甲駅からタクシーで。
車を降りる目の前には、歴史を感じる趣ある門構え。
時間を経て、黒ずんだ木材が何とも言えません。
酒蔵定番の杉玉もぶら下がってました。
門をくぐって左手に、蔵の料亭「さかばやし」がありました。
元酒蔵を移築したというなかなかに古そうな日本家屋。
ここが食事処になっていて、ランチ、ディナーをいただくことができます。
入ると目の前に2階へ続く階段があり、吹き抜けになっていました。
太い柱と梁が歴史を語っているようで印象的。
さて、ここでは会席料理とともに、さまざまな種類の「福寿」も飲めます。
大吟醸から純米酒、生酒まで
メニューには「福寿」だけでこんなに揃っていました。
全部飲みたくて迷いました
今の季節ならではの“ひやおろし”が気になったので、まずはこちらをいただくことに。
“ひやおろし”とは、冬に醸造した新酒を貯蔵、熟成させてひと夏を超えてから、秋口に出荷するお酒のことを言うそうです。
そう、まさに夏の終わりと同時に、秋の訪れを感じる今時期のお酒なのです。
受け皿とセットのお猪口が運ばれてきて、四合瓶から注いでくれました。
もちろん、受け皿までこぼれるほど並々です
しかも、表面張力がすごい!!!
新鮮な“ひやおろし”の美味しいの、なんのって
しかし、これだけでは満足できません。
せっかく、はるばる東京から訪ねてきたのですから、もっと飲み比べしないといけないですよね。
ってことで、大吟醸、吟醸、純米酒御影郷、純米生酒の4種類を飲み比べできる“福寿の和音”というセットがあり、こちらもオーダーしました
4つのボトルが並べられた様は圧巻でした!!!
意外とお猪口が大きめで、たくさん注いでくれたので、全部飲もうとしたら酔いました
さすがの大吟醸は、味わい深くて上品で濃厚な味。
シャンパーニュで言うなら、クリュッグかドンペリか、という感じでしょうか。
ちょっとくどい感もあり、たくさんはいらないかな。
吟醸は研ぎ澄まされた味で、一番飲みやすいタイプ。
友達は一番ハマってましたが、私にはちょっと物足りない感じ。笑
純米酒の“御影郷”という種類は初めてでした。それも含めて日本酒の種類になるのだとか。
しっかりとした後味も濃い飲み口が好みでした。
そして一番好きな生酒!!!
色は一番透明感があり、フレッシュな感じ。
かつ、これもしっかりとした味わいとクセがあって、やはり生酒は大好きです
さて、日本酒ですっかり盛り上がってしまいましたが、肝心のお食事も。
ランチは、会席料理の他に、そば膳や豆腐料理膳、お造り膳などが手ごろな2,000円前後で揃っていました。
私は日本酒には刺身を合わせたかったので、お造り膳を。
前菜は、自家製豆腐と3種盛り。
お造りは、旬魚4種盛りで、太刀魚やイリスが美味しかった
左端の太刀魚は、手前の黄色い煎り酒に付けていただいのが良かったです。
こんなに味を引き立てるとは!!びっくりでした。
〆のご飯は、米粒が立つほどしっかりと炊かれていて美味しかったです。
茶わん蒸しは具がたっぷり。
こちらは友達がオーダーしたそば膳。
前菜が充実していて、〆はそばで。
そして最後は、嬉しい一口デザートも付いていました
オーダーした日本酒は、ひとりではなくて友達と協力しながら、もちろん完飲しましたよ。
しかし日本酒の試飲は実はまだ終わらないのです・・・
食事処を後に、次は隣のショップへ
その続きはまた。
兵庫県神戸市東灘区御影塚町1-8-17